一章

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慌てて口を押さえる。 ギロリとにらまれるけど、気にしない。 この人、何を言い出すかと思えば。 「何でそんなこと言うんですか!!」 「別に?」 別に?何が別になのよ。 そりゃ、起こしてくれたしチャラにしてくれたし、感謝してる。してるけど!! 何も人の前で言わなくても良いじゃない。 「カイ。だれ?そこの可愛い子チャン」 「だれ?さぁー、だれだろな? きみ、名前は?」 言われて、私もこの人のこと知らないことに気付いた。 「島本沙織です」
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