一章

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「…み?何してんの?」 ゆさゆさと揺らされる。 「…ふぁい」 しぶしぶ目を開けば、真っ暗で。 あれ、目閉じてる? …違う。外が暗いんだ。 「こんな時間まで、何してんの?」 そして目の前には知らない男の人。 「えっと…寝てた?」 「んなこと見りゃ分かる。大体、今何時だと思ってるわけ?」 外の暗さからすると…、六時くらいかしら? しかし、その人が懐中電灯で示した時計は…、八時を指していた。 「は…っ、八時?!」 慌ててカバンをつかみ、走り出す。 が…。 ガタン 「ギャァッ」 机の足に引っ掛かり、バランスを崩した。
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