一章

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そして次に聞こえたのは、床に打ち付ける鈍い音じゃなくて。 ボフ 布に当たる感覚だった。 「…っぶねー」 聞こえてきた声が近すぎて、顔を上げれば、さっきの人の顔。 「っプ」 な…何、この人!!今、人の顔見て笑ったー!? 「何ですか!」 「だって…タオルの跡ついてるし…。 頬のとこ…」 笑いをこらえながらしゃべる彼。
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