一章

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次の日、待ちに待った体験入部の日。 あの人との約束通り、というかまあ言われなくとも入るつもりだった、陸上部へと向かう。 「お、一年来たー」 長身で茶髪の先パイが手を振る。 「あれ、アイツ島本沙織じゃね?」 「え?県大常連の?」 ひそひそと声が聞こえる。 ん?みんな知らなかったの?私が来ること。 じゃあ何であの人は陸上部に入れと言ったのだろう?廃部危機とかじゃないのかな。 「よぉ。よく来たな」 にゅっと現れたのは、昨日のあの人。
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