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鷹行「授業始めるぞ。」
啓兎は最初はきっちりとノートを取っていたが、やがて先生の声が心地よい子守唄になってしまい、うとうとしているうちに寝てしまった。
それを周りで見ていたクラスメイト達は暖かい気持ちで見守っていた。
キーンコーンカーンコーン……
鷹行「じゃ、ちゃんと復習しておけよ。」
涼也はわからなかったところを聞くために後ろを向いた。
突っ伏しているので啓兎の頭を軽く叩いた。
涼也「おい、ずっと寝てたのか?」
啓兎「ピクッ…んんっ…ふぁぁぁ…ん?…終わっちゃった?」
あくびをしたせいで涙目になり照れたように笑った。
涼也「っ///(かわいいっ!///)」
啓兎「涼也?」コテンッ
涼也「なななななんでもないっ!///」
啓兎「大丈夫?」
涼也「大丈夫だからっ!///(もしかして、俺っ俺っ啓兎のことが…っ!?///)」
啓兎達のやり取りを遠くで見ていた人物が1人。
夢兎(チッ…猪隈のやつ、啓兎に惚れてるのを自覚しやがったか。)
意外と夢兎は腹黒であった。
こんなことがあったが啓兎はその後から寝ることもなく、無事午前の授業が終わった。
篤が席を立ち、教科書の片付けをしている啓兎に近づく。
篤「啓兎、食堂いくぞ。」
啓兎「うん!あ、犬矢と郁も一緒でいい?」
篤「ぁあ。」
教室を出ようとした所で夢兎が気付く。
夢兎「あ!置いてかないでよっ!」
そして3人が教室をでると、教室の前で幼馴染の2人が待っていた。
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