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郁と犬矢は急に立ち上がり席を離れていった。
和政「さて、時間はありますが私達も教室に戻りますか。」
他の人達は賛成とばかりに立ち上がり、教室に戻って行った。
その頃啓兎はというと、中庭に向かって歩いていた。
啓兎「お腹いっぱい~!幸せだなぁ……ん?こっちのほうが早く着きそう!」
啓兎は1階にある、普段使われていない教室が多くある、人気の少ない道を通って行ってみる事にした。
啓兎「たまには冒険もいいなっ!」
数々の教室を通過し、もうすぐで中庭というところで通り過ぎた教室からなにかを殴っている音が聞こえた。
啓兎「ちょっとこわいけど…見てみようかな…。」
安易な考えで近づいて行くと音が大きくなった。
…ドコッ…バキッ……ガタガタッ
たまに悲鳴が聞こえる所からして啓兎の考え出した答えは、
啓兎「人を殴ってる…?」
はっとして逃げようと思ったが、音が止んだので、ビクビクしながらも教室を覗いてみた。
広い教室の中で数人倒れており、その真ん中に1人だけ立っている光景が目にはいった。
その立っている人物は学校1の
不良、鴉三 剛(からすみ つよし)だった。
驚いて立ち去ろうと振り向いた瞬間、教室の扉が開いた。
ガラッ
剛「誰だテメェ。」
ガッと胸ぐらを掴み引き寄せると、啓兎がなにか言おうと口を開いた瞬間、剛が殴ろうと腕を振り上げた。
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