4人が本棚に入れています
本棚に追加
「君は誰?どうしてここに?」
「あ、そのっ…」
彼女の問い掛けに返事が出来なかった。
口の中がカラカラだった。
「点滴つけてる…ってことは君が相部屋になる子?よろしくね」
そう言って微笑んだ彼女を見てはっきりと感じた。
あぁ、今一目惚れしたんだ。
「顔が真っ赤…熱があるなら寝てなきゃ、ね?」
「は、はい…」
心配そうに話す彼女と結局まともに話すことは出来なかった。
熱の原因は貴女だよ…
そう伝えたかった。
伝えられなかった。
最初のコメントを投稿しよう!