少年と少女

4/9
前へ
/11ページ
次へ
次の日、朝から彼女は僕を揺すり起こしまた微笑んだ。 「早起きしなきゃ体に悪いよ!」 その笑顔を見ているだけで病気が治る気がした。 「まだ6時だよ…?」 「も・う・6時なの!」 一夜明けたことでなんとか自然に喋ることができた。 それからは入院中の暇を2人で潰した。 顎が疲れるまでお喋りして指が疲れるまで2人でゲームをした。 今まで病弱な体を恨んできたが自分の体が少しだけ好きになった。 我ながら現金なもんだ。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加