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そのまま時間は流れ僕の退院が数日後にまで迫った。
退院…つまり彼女との別離。
「そっか…寂しくなるね…」
「うん…」
泣きそうな彼女を見て不謹慎だけど愛しく感じた。
「あのね…私、君に伝えたいことがあるんだ…」
なんだろう?
「私は君が好き…たった数日だったけど充分だった…」
隙…すき…スキ…好き…
また心臓が止まった気がした。
「だから退院したら…相部屋の友達じゃなく、私の彼氏になってください!」
声が出なかった。
笑いたいような泣きたいような不思議な気分だった。
「よろ…こんで!」
絞り出した言葉は酷くかすれていた。
構いやしない。
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