序章 夢から覚める少女

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とても長い夢を見ていた気がする。 とても長いたくさんの夢を。 まるで現実の様な夢に、私は泣いて笑って喜んだ。 久しぶりに瞼を開けた。 視界を埋める天井は知らない物で、部屋の配置も知らない物。 けど、私の部屋だと言う事は、お気に入りの鉢に植えたお気に入りの花から判断出来た。 そして私はあることに気付く。 両腕の感覚が無いことに。 腕はあるのだが、感覚が全く無いのだ。 とにかく私はベッドから出て、鏡の前に立ってみる。 下着しかつけていない私の体は大小の傷痕が走り、右目にも傷があり瞳の色が緑になっていた。 体つきも最後に見たときより、胸も大きくなり身長も伸びて大人に近づいている。
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