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side:千夏
光りが強まるにつれて、鼓動が大きくなっていく。
【ドクン】
僅か数秒のホワイトアウト。
「…ハァッ…ハァッ、ハァッ…ッ…!?」
金色の光りは身体を通り抜けたのだろうか?
今度は後ろに伸びた影が、金色から赤へと塗り変えられていった。
どうやら身体に異変は無いみたいだが…気色悪い。
影は黒が基本だろ!
赤になってどうするんだよ!?
「…どうやら貴方で間違いないようですね」
訳の解らないこの変質者に、思わず怒りから胸倉を掴んで叫んだ。
「…アンタ、俺に何をッ!?」
「おめでとうございます。今日から貴方は『ヒーロー』です」
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