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むぅ…粒あんとはコノ野郎何故判ったンだ?
確かにこうして電灯の下で観ると、背広着てるが其れを学生服に変えても問題ない様な顔だが…頭脳は満更でもないのか?
「乙。悪ぃな~コンビニ迄遠かったろ。アァシもコノ辺りよぅ分からんしな、まぁまぁ是でウチのババァとは関係無いと分かったから良かったぢゃんよ~♪」
腹が減り過ぎて早速がっついた。旨し!
ポトッと座って居たバス停のベンチに茶の缶が置かれる。
野郎はうなだれながら煙草の煙と溜め息を長く長く吐きながら、「…ああ…そうだね…良かったよねぇ…ハハ…お茶飲みなよ…パンだけだと食べづらいでしょ…」と闇夜に消え入りそうな声でブツブツ云った。
「アァシに余計な気ィ遣うな。其れよりあんぱん3個貰ったからパンツ3回見せれば良いか?」
ガッッ ゲホッゲボッ ゴホッ
野郎がむせて居た。煙草なんぞ吸うからだ阿呆がw
「な 何でそんな事云うのかさっぱりだけど、そう云う下心でパシられたのではないし、オジサンとても援交とか出来る度胸無いので。つかする気分でも無いので」
「カカカw変な野郎だのう。だから仕事も辞めたンだな。つか辞めてナニこんなクソ田舎に来たンだ?貴様の観光場所は竹藪かの?」
「…………… 。」
うげっ
黙りやがった。
何なんだコノ野郎超めんどい系なのか?
だったらさっさと喰ってズラかるかえ
「まぁ…コノ辺りは貴様の様な都会人が来る所ぢゃあねぇよ。つまらん田舎ぢゃあ。狩られる前に帰った方がよかろう」
「……狩る?俺を?」
「無駄にイイ身なりしてりぁあな。此処等にゃあ汚いのばっかだかンな。ぢゃあ馳走。気を付けてな」
アァシは駄目なンだよこう云う部類は。
何かこう、解り易いってか単純ヴァカってか…そう云う奴のが扱い易いしな。
取り敢えずあんパンの礼だけ云って去ろうとした時だった。
野郎、キチガイ染みた事云いやがった。
「…君が狩ればいいじゃないか」
「俺に在るものなら何でも持っていけばイイよ。だからさ…だから……殺してくれないか」
ヴァカはヴァカでも救いようも無いヴァカって……居やがるンだな
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