趣向出向

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大切なのは潔さだゼ いいか、わかってンだろぉなこの野郎め 「で、どうだ決まりだのう?」 ダラシナク口を半開きにしたまま硬直化しとる野郎にアァシはキヒヒwと意地悪くニヤリと嘲笑ってやったが… ナンダコイツ 右手に持ちっぱの煙草は殆ど灰になっちまってるのに、吸うのも忘れて眠たそうな眼でアァシの左耳後辺りをマバタキもしないでトロトロと視線を動かしとる 「…手前ェはよ、やる気あんのかゴラァ」 イラッとするのは当たり前、他人にモノ頼んで置いて其の態度はなかろう! マジねぇわな ………。 だから何なんだってぇの!ヴァカなンだろぉな、まぁそうなんだろがな… アァシがちと凄みをきかせりゃあ、ビクッと身体を弾ませてヒトの顔も見ることもなくうなだれる その癖チラチラとアァシの顔を盗み見るように、視線が合いそうならばさっと外す。 コイツ キモくね? 「あんだよやりたかあないならこの話、すべてなしだ。とっとと狩られて滅茶苦茶に解体されちまいなコノ野郎!」 「ヒィッ!?解体?なんれすかソレ!?厭ッイヤれすよッ!解体はダメです!」 …言葉遣い迄キモくなってンなぁ うぅむ… どうするであろうか 捨て駒で元々、しかしながらこの野郎を利用する迄して成せる所業であろうか… アァシこう云う賭的な事柄って苦手なンだなぁ 後3秒遅れたら、世界が違った 其の3秒前に野郎のヤツが変えやがったから違った 「やります!やらせて…殺らせて頂きます!」 土下座付きの決心は、アァシの眼には無様に捨てられ誰にも拾われない大層汚らしく不細工な犬っころに見えた 汚い捨て犬の癖にアァシはこういう類の動物に餌を与える性分なンだなぁ 良かったのう オマエは当分飢え死にせんでよさそうぞよ
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