10人が本棚に入れています
本棚に追加
気付いたらいつも疲れている
なんだかんだで37年生きて、なんだか色々経験して、そこそこ頭も宜しかったらしく、運が良かったらしく公務員に成りやがって。
…未だ実家に居る。
帰れば母親が振るった料理を小食の俺に無理矢理ねじ込んで、父親はマッサージチェアで葉巻を吹かして任侠モノの映画に夢中。三十路になる癖にニィトの愚弟は部屋に籠もってPCいぢり。
出ていきたい。
只、出ていきたい。
一度、寮に入る話を持ち掛けたが
「何云ってるの?マコ君が可愛いお嫁さん連れてくればいいぢゃない★」
俺の女運の無さを逆手に取りやがったのか、母親がゾッとする位の満面の笑顔でにっこり嘲笑った。
父親はくわえ葉巻で麻雀の打ち方の本に夢中だった。
愚弟は矢張り、部屋に籠もって出てきやしなかった。
俺は限界に近付いているのを自覚している。
この、余計なオマケ共が本当に要らないオマケだと。
最初のコメントを投稿しよう!