偽物欠落

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幼なじみのユートはかなり使えるンだなw パンツ見せてやるだけで、昼飯おごってくれる野郎だ。 野郎は小中一緒でオツムが足りないのも一緒だから、最短距離のクソカス高校を選んだのも一緒だ。 根暗な癖にエロだけは発達している様だな(笑) まぁ、使い古しのパンツや靴下も新品に交換してくれるからこっちゃあ助かるがなw 其れをナニに使おうが個人の勝手だ。 アァシには興味なしだな。 だが一度ヤツをぶん殴った事がある。 アァシの身体に触ろうとしたからだ。 其れは絶対許せん。 アァシには絶対触れちゃあイケナイ。 とある登校した朝、下駄箱の中に『ヤ×マン』『便所』…等々稚拙な紙切れと共にカッターナイフの刃が十数本上履きに突き付けられてたンだなぁ。 アァシはピーンとキたね★ ンで、校舎裏に確か3日前位に逝った鶏が埋まってたのをほじくり返して、蛆が零れないように手で覆いながら、厚かましくアァシの下駄箱を開けた奴等のドンの下駄箱に入れといた。ちと蛆を零したがな。 まぁ先が読めたから頂いたカッターは有り難く頂戴しといて、案の定放課後ユートが来る前にパッキン化粧のドンと取り巻き4人が来た。 「テメェ!どーいうつもりだよ!え?オラ…… キンキンとそんな事云ってたと思うが、アァシは窓の外の雲の形が兎みてぇだなぁと考えてた。 「聞いてンのかよ!オイ!!」 胸ぐらをパッキンに捕まれた瞬間アァシの中で何かが弾けた。 「何をしているンだ!」 野暮教師の声で気付いたら、パッキンの髪の毛が赤毛になっておった。 取り巻き4人はヒィィイと恐ろしげに互いを抱き締めあっておった。 どうやら、アァシは両足でパッキンの膝を踏みつけ、何度も何度も椅子で頭をぶん殴ったらしい… 死んだようにパッキン、否赤毛は動かないぞ。 野暮教師はこっちに来やがるし、、うぅむ…コレは非常にマズイのではなかろうか… だが、迷っておる暇等ありゃあせん! 脱兎の如く鞄だけ鷲掴み逃げちゃえ~♪ 背後から野暮野郎が吠えているがアァシは逃げ足だけは速いンだなぁw 下駄箱で靴だけ掴み校門をくぐる。 「ユートすまぬ~最後のパンツだ!」 バッとスカートをめくったら、待ちぼうけのユートは唖然としておった。 走り続けるアァシの後から、「ミュウ~…おぉ~ぃ…」 と、ユートの哀しげな声がちと切なかった。
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