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「お前ら二人はこれからの季節、教室をサウナに変える。頼むから余所でやってくれ」   「大丈夫、すぐに連れていくから」 いつもの様に岳の茶化しに対処する結衣。 以前は本気で「ひどい……」とか泣きそうになってたのに。 結衣も成長したものだ。 「ほらアキラ。ボーッとしてないで早く屋上に行こう?」 「ん、手を貸して」 「もう~しょうがないな。よいしょっ――っあ!?」 「!?」 要望通り手を貸してくれた結衣だったが、細身の彼女に男の体重は支え切れず、真正面にいた僕に覆いかぶさる形になる。
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