監禁生活二日目

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どうしたものかと考えようとするも襲いくる尿意に抗えるはずもなく、仕方無しにドアを一センチほど開けたまま用を足すはめになった。 トイレから出てふと思い立ち外へと繋がるドアに近づいてみるもあら不思議。ドアノブまであと20センチという距離までしか届かなかった。 なんという計算高さ。 彼はそんなに頭がよかったのか、と思うがまぁ実験に実験を重ねたんだろうな。 彼が自分に手錠をつけてどの長さが一番最適なのか試行錯誤している姿を頭に思い描き、必死に何かに熱中する我が子を見守る母親の気分に浸りながら再度彼を踏みつけた。
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