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一晩経てば流石に状況を理解して今頃心配してるんじゃないか、と自分の家族に思いを馳せている私をよそに彼は話を進める。
「その段ボール箱重くないか?なんだったら車出すよって言ってくれてさ、原チャリで行ってたからその申し出は断ったけど、本当に優しいご両親だよなー」
いやごりょーしーんっっ!
なにを心配しているんだなにを。
「弥生のお父さんとお母さんにさ、監禁するのは何ヵ月だろうが何年だろうが別に構わないけど食事だけはしっかりさせてね、って言われたんだよね」
何年でもいいのかよ。というか心配するのは食事面だけですか。
いや待て、その台詞から察するに全て理解した上で彼に手を貸してんのか!
「それから弥生のお姉さんが来てさ、これよかったらって。美味しそうなチョコくれたよ。食べる?」
おねーさぁぁぁん!あげんなチョコを!
ていうか……待って、あれ、もしかして私って監禁されても構わないほど家族から嫌われてたの?
そんな……嘘……えぇー。
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