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目が覚めたら彼が抱きついていたので膝蹴りを食らわせて昨日同様ベッドから突き落とした。
どうりで悪夢を見るはずだ。
大蛇に巻き付かれる夢なんて最悪だ。
悪夢+左手首の手錠のおかげで朝から気分は最下層だ。
苛立ち紛れに彼を踏み付けながらトイレへ向かう。
なにやらグゲッという変な奇声が聞こえたが無視を貫く。
トイレへと足を進めながらふと気が付いたが、部屋の隅々まで歩ける程に手錠から伸びた鎖には結構な長さがあった。
この場合監禁というより軟禁だろうか、なんて考えながらトイレに入るとあれおかしいドアが閉まらない。
つい一瞬前までその長さに感心していた鎖。此奴のおかげでドアを閉めることができないのだ。
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