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「俺を覚えていないだと!? チッ……記憶の継承は行われちゃいないようだな」
「はぁ!?」
「さて、もうひとつ訊くぞ。<死霊秘法(ネクロノミコン)>はどこだ?」
「う~ん、なにを言っているのかわっかんな~い……テヘ♪」
牧島君がなにを言っているのかさっぱりだ。それに、どう解釈していいのかもさっぱり……。
「貧乳、寸胴、短足、チビ……じゃあな、〝最弱〟の山崎」
「ぬ、ぬあああっ! 気にしていることぉ!!」
うわあああ! 私が気にしていることを散々言いながら、プイッと踵を返す牧島君に対し、激しい怒りを覚えた! あの野郎、次に会った時を覚悟しておけーっ!
「アイツ正論を言ってる」
「確かに! 山崎は他の女子比べるとチビだし、おまけに貧乳だし」
「ううう、お前らぁぁぁ!」
ぐぬぬぬ、牧島君に便乗するかたちで、私と同じ二年B組の男子たちも口々に……ゆ、許せん! 絶対に許さないんだからーっ!
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