おじいちゃんの昔話

5/9
前へ
/14ページ
次へ
すると突然。 「ここからの眺めは綺麗じゃろ」 「…!?」 後ろを振り向くと、いつの間に入ってきていたのか、神主が立っていた。 「驚かさないでくださいよ……」 「すまんのぅ」 ゆったりとした足どりで隣にやってくると、 「傷は…大丈夫か?」 「はい、もうだいぶよくなりました。まだ…少し痛みますが」 「そうか…包帯も巻き直してやろう」 包帯を神主に巻いてもらっている間も、ずっと太陽が沈んでいくのを見つめていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加