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すると突然。
「ここからの眺めは綺麗じゃろ」
「…!?」
後ろを振り向くと、いつの間に入ってきていたのか、神主が立っていた。
「驚かさないでくださいよ……」
「すまんのぅ」
ゆったりとした足どりで隣にやってくると、
「傷は…大丈夫か?」
「はい、もうだいぶよくなりました。まだ…少し痛みますが」
「そうか…包帯も巻き直してやろう」
包帯を神主に巻いてもらっている間も、ずっと太陽が沈んでいくのを見つめていた。
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