14人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日。
「今日は皆に少し話がある」
先生は昨日の事を、名前こそ出さなかったが、皆に言った。
一部の友達は気付いたようで、こっちをちらちらと見ている。
俺は拳を握りしめた。
その時だった。
レイが急に席を立ち、ドアの方へ歩いていく。
「おい、本田?」
先生の制止を振り切り、レイは教室から出ていった。
教室内がざわつく。
「ちょっと、見てきます」
俺は席を立ち、震える声を抑えながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!