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レイの部屋からだ。 俺は急いでそこに向かった。 ドアを開けると、そこには紙袋を被ったレイがいた。 「レ…イ?」 茶色い紙袋に空いた、2つの穴が俺の方に向いた。 「はは、似合う…かな」 言葉は笑っていたが、声は震えていた。 「何…してんだよ…」 俺は紙袋を外そうとした。 でも、紙袋は全然外れなかった。 頭を押さえるレイの力の強さは、決心の堅さを物語っていた。
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