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着慣れた制服に腕を通し、一階へ降りた。
リビングに入ると、トーストの良い匂いが鼻をかすめる。
「おはよう」
新聞を見ながらコーヒーを飲む父さんに声を掛けられた。
「…はよ」
俺は挨拶を返し、テーブルの上に置いてあるトーストを手にとって、口にくわえた。
「ひっへひはーふ」
時計を一瞥し、玄関のドアを開ける。
「…行ってらっしゃい」
母さんは苦笑いをしながら俺を見送った。
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