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今日もあたしは、いつも通り何の変哲もない日常をやり過ごすべく、机に顔を伏せて眠りの世界へ旅立とうとしてい…
「夢野ぉーっ!!!」
「ぐぁっ!!!」
耳元に衝撃波!?頭がキーンとする…
「カエルか?」
「カエルだな」
「うるさい!双子!!」
女子にあるまじきカエルぽぃ声を上げてしまったことに軽く顔を赤くしつつ、両隣のクラスメートを交互に睨みつける。
「名前どおり“夢の"世界へ旅立ってたかぁ夢野ぉ」
先生、どや顔で言わないで下さい…
「未遂です。まだ落ちてなかったし」
「とりあえず涎、拭け」
…!!!
急いで袖で口元を拭う。
…???
涎、出てないじゃん。
「えー、プリント11行目から次の…」
……!
ハメやがったなこの野郎!……いやいや私としたことがなんて言葉遣い。
クラスのあちこちから失笑が沸いてるのが分かる。
腹を抱えて机バンバン大笑い、のジェスチャーしてるヤツまでいる。
水稀お前だこの野郎。
後で覚えてろよ。
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