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「篠原、今日はだいぶ店もおちついてるし悪いがあがりで」
多少の不満はあった。だが早く帰れるというので言葉に甘え、俺はバイトをあがることにした。
俺は将来美容師の専門に通いたかったため、少しでも金を稼ぎたかった。しかし法律上18才未満の俺は10時までしかシフトに入れてもらえない。
店の都合をいうなら11時やクローズまで入れる人をのこすのは当然だ。
早上がりをさせられるのは、だいたい俺かもう一人の別の高校に通う女の子。
俺は高校の制服に着替えてほかの社員やバイトに声をかけてあがらせてもらった。
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