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「リュウガ。」
名前を呼ばれる。
少し、驚いた。
彼は僕に
まったく興味がないんじゃないか、
そう思っていたから。
ううん、それならまだいい。
あなたの・・
迷惑になってるんじゃないか。
そんな不安もあったんだ。
「なに・・父さん。」
偉大な父。
優しい父。
強い父。
あまりにもその背中が大きすぎて。
いつの間にか
全く話さなくなってた。
「・・幸せのかたちは
ひとつじゃない。」
・・え?
彼はそれだけ言うと
部屋の奥に消えていった。
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