取り戻した不幸…

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取り戻した不幸…

学園都市。 東京西部の未開拓地を切り開いて作られた街。面積は東京都の3分の1ほどで、外周は高い壁で覆われている。人口はおよそ230万人、その内8割が学生でそのほとんどが何かしらの現象を起こせる超能力者の街。 能力はlevel0(無能力者)level1(低能力者)level2(異能力者)level3(強能力者)level4(大能力者)level5(超能力者)のどれかにランク付けられる。 そんな超能力の街の一角にすむ上条当麻は朝から「不幸だぁぁぁ!」と叫んでいた。 何故なら朝目覚ましがなる10秒まえで時計が電池切れで目覚ましがならず、学校に遅刻しそうだったからだ。ただでさえ第三次世界大戦やグレムリンの件で学校の出席日数が危ういのに遅刻なんかしたらさすがにまずい。そんな訳で上条は朝から全速力で走るハメになった。 上条「全く朝から不幸だ。今日はいつも以上に不幸になる気がする…」 そんな独り言を吐きながら走っていると後ろから「ちょっとアンタ止まんなさいよ!」という聞き覚えのある声が聞こえてきた。 上条「あー、御坂か。悪いけど学校遅刻しそうだからとまれないわ。で、なんか用?」 御坂「今日ってさ、一端覧祭の準備期間だから午前授業でしょ?昼から付き合ってよ。」 上条「あ~…上条さんは出席日数足りてないから昼からも補習受けなきゃいけないんですよ。だから最終下校時刻になるまでは無理です。」 御坂「え~、そうなの?ん~、昼からどうしよう…」 上条「せっかく誘ってもらったのに悪いな。あ、俺こっちだから、じゃーな!」タッタッタ 御坂「じゃーねー………ホント昼からどうしようかな…」
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