157人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
「あの僕…愛斗先輩が好きなんです!つき合って下さい」
告白したのは僕からだった
あの日は本当に緊張した
みんなから人気の愛斗先輩が僕なんかの告白に良い返事なんかくれないと思ってたからだ
ドキドキとうるさく鳴る心音
その中で、愛斗先輩のため息が響いたのは今でもはっきり覚えている
男なんかに告白している自分に呆れたんだ
自分の立場くらい弁えろって思われてるんだ
マイナスな思考ばかりが頭をよぎる
「なんで、南羽君から言うのかな…」
ビクッ
「俺から言いたかったのに」
「えっ、」
今なんて…
「俺も好きだよ。南羽」
そうして僕らは付き合うことになった
その時初めてキスをした感触は今でも忘れられない
懐かしいな…
あの頃は本当に幸せだった
全然嫉妬なんかしなかったし
そもそも、嫉妬するような行動をしなかったから先輩は
愛斗先輩からの思いもまだ信じられたし
もう、わからないよ
先輩の気持ち
。
最初のコメントを投稿しよう!