絡まぬ心

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僕の恋人、王之 優里(オウノユウリ)は昔は物凄く最低な奴だった 付き合っている人がいるのに そこら辺の人とキスやらそれ以上のことをする 恋人も何人もいて セフレも何人もいた 初対面の時なんか 「お前はいくらで俺に体を売る?」 って、言ってきたからね 「はっ?何を言ってるんですか?」 そんな最悪な出会いだった クラスも一緒で部活でも一緒になってしまい 正直最初は最悪って思った けど、クラスの事で一生懸命な姿を見たり、友達の相談に親身になって聞いてる姿を見ていたら いつの間にか僕は優里のことを好きになってしまった 「俺、もう恋人もいないしセフレとも関係を切ったから」 ある日の部活の前に僕は優里に呼び出された 「だから…何?」 それを僕に言ってなんなんだと思ってしまい、僕の口調は少し冷たかったと思う 優里の肩が少し前後に動いたのがわかった 「だから…俺と付き合ってくれないか!!」 「えっ…」 最初は信じられなかった。 また、僕をからかってるんだ…それとも何かの罰ゲームなんだって思ったんだけど 優里の少し震えている手が目に入ってその考えは無くなった 僕はゆっくりとその震えている手を握り 「はい。僕でよければ」 っと返事をした 。
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