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懐かしいな…
それから優里は驚くほどの変貌ぶりで、僕以外の人とは(当たり前なんだろうけど)キスもハグもしなくなった
毎日が本当に幸せだった
けど、
ある日を境にそれは変わってしまった
「ねぇ~優里見なかった?」
今は、扶桑(部活をやる所)
僕が携帯をいじってると同じ部活の亜夢(アム)君が本を片手に優里を探しに来た
「えっ、知らないよ。どうせまだ教室にいるんじゃない」
古谷(フルタニ)君が勇那(ユウナ)君に"ねっ"といいながら抱きついて答えた
最近なんか仲がいいんだよね。この二人
羨ましいな
僕も少し前までは…
「王之先輩ならさっき下駄箱で女の人と手をつないでいましたよ」
っ……
南羽(ナンバ)君の言葉と共に辺りはシーンと静まり返ってしまった
いや、皆…そんな哀れんだ顔で僕を見ないで
「もしかして、彼女さんですかね?先輩もすみにおけないなぁ」
「南羽!!少し黙ってろ」
愛斗(アイト)君が焦って南羽君に飛びかかるのが目に入る
あっ、南羽君が頭うった…痛そう
「文(フミ)!大丈夫だよ。きっと委員会のこととか話してるんだよ!!」
淋夜(リンヤ)君は優しいな…僕に気を使いそう言ってくれて
「うん。」
けど、僕は大丈夫だよ
「また、浮気だったりして」
「しおは黙ってて!!」
和(カズ)が慌てて詩音(シオン)の口を塞いで言う
そう
詩音の言った通り優里は最近浮気をしている
わかってるよ…
だって、僕ももう何回も目の当たりしてるから…
優里が他の人と
ーーをしているところを
。
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