何気ない日常の中で。

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春も終わりに近づき、やや汗ばむ季節になったある日の通学路。 なんて事の無い、何時もの帰り道に、 『お、俺、みやが、秋のことが好き。』 俺の中で、雨埜さんが言ったことがうまく処理されていないのか、頭の中で何度もその言葉が繰り返されている。 その様子を何処か他人事のように眺めている、妙に冷え切っている頭とは反対に、体は正直なもので、きっと今の俺は耳まで真っ赤だろう。
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