《0》

2/3
前へ
/18ページ
次へ
『嫌だ…いやだ…』 キタナイキタナイキタナイ!! 汚い手で私に触らないでっ…… 『イヤァァアァァァ!!!!』 ジリリリリリリ………… カチッ 愛優「ハァ…………ハァ……あっつ…」 何度この夢をみただろう…… あの五年前の事件…あの事件で私は大事な物を無くした あの男のせいで…… 愛優「着替えなきゃ………」 コンコンッ ?「愛優、起きてるか?入るぞ」 ガチャ 愛優「おはよ…廉兄」 この人は乃々咲 廉 私の兄で唯一の家族だ 五年前の事件で私を助けた恩人でもある 廉「本当に良いのか?」 愛優「うん………前に進みたいからね」 そう、逃げていたら何にも変わらない 五年前あの男に会ってから私は家から一歩も出ず、学校は通信教育で頑張っていた でも今日からは、廉兄が理事長をしている廉桜匡華学園に入学する そう…五年ぶりに昼に外に出る
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加