日常

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彼との出会いは 私がまだ卒業する少し前、とあるバーでのことでした もう卒論も書き上げ 卒業はほぼ確定 就職氷河期ということばにびびって私は就職活動すらせず お酒を飲んで最後の学生生活を楽しんでいました いや、一人でいきつけのバーで飲んでる私は寂しがりな気持ちをうまく隠していただけなのかも知れません この日も私はそのバーで一人、マスターに話しかけていました 他にも一人で行くバーはあったのですが 最近店員の誰々が好きだの嫌いだの…… そんな喧騒から逃れて 静かな、悪くいえばあまり流行っていない、このバーがしっくりきたのです
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