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それでも次の日仕事には行った。
休んだら負けな気がして…
何に対しての勝ち負けなのか
よくわからなかったけど
それでも会社には行った。
何も考えたくなかった。
少しでも手を休めると
脳裏をよぎるあの光景
嫌になった。
仕事はまだまだ残っていたが
私は残業もせず帰宅する。
家の近くにくると
見覚えのある、白い車…
―ドクン―と胸が痛くなった。
あんな車、いっぱいある。
そう言い聞かせて
私はマンションに向かった。
『美樹!』
聞き覚えのある声が
私の歩みを止めた。
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