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―カラン― グラスの氷が傾く あれから何分たっただろう 私は何も言わない …いや、言えない…。 蓮さんも何も言わない。 『ねぇ。』 沈黙を破ったのは彼だった。 『はい…?』 何を言われるだろうと 内心びくびくしながら 返事をする。 この時言われた言葉は あまりにも唐突で 意外なものだった。
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