十八章

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 氷室の質問に和泉が答える。 「ああ、そうか、しかし、そうなるともう話すこともないんじゃないか?」  氷室の問いかけにも誰も発言しない、氷室はそうですか、と呟いた後、 「では、織田さんにいくつか聞きたいことがあるんですがいいですか?」 「なんでしょう?」 「あなたのご両親のことについてです」  雅史はその質問が来ることを半ば予想していたのだろう、特にあわてる様子もなく、 「俺の口から言うても良いですけど、その前に、氷室さんが考えていることを聞かせてもらいたいですね」
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