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「美玲!」
お母さんに名前を呼ばれ振り向く
「なあに?お母さん」
「まったく!あなたまた成績がわね!」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい?ごめんなさいですむのですか?あなたはもっと西園寺家の人間として恥じらうべきです」
また、怒られた。
「以後気をつけます」
「ハア‥」
お母さんが部屋からでていった
私、西園寺家は世界的有名な家柄でなにをするにも完璧でなくてはならなかった。
「・・・」
私の名前は西園寺 美玲。お母さんもお父さんも日本人なのに髪は薄くて明るい金髪に真夜中のような藍色の瞳、身長はそれほど高くなく低くもなかった。
ふと、窓の外を見る
「満月か・・・」
くっきりとした満月だった
私は、周りよりも運動神経がよくて勉強だってそれなりにできて他の体の機能もいい。10㍍先の視力検査だって出来る。
なのに、お母さんは私が何をやっても認めてくれなかった。
ーパララッー
一冊のノートをひろげる
こんな私でも好きなものはある。
自分で物語を作って小説を書いたり気分で思い付くまま歌詞を作ったりするそんな時間が好き。
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