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次の日。
「美玲。あなたこんなものを書いていたのですか?」
お母さんは、私のノートを持っていた
「こんなものがあるから」
とびりびりに破いて捨ててしまった
どうして。
どうしてそんなことするの?
私が嫌いだから?
「っ・・・。」
私は、結局何も言えない。
「こんなものを書く暇があるなら勉強しなさい。」
私は、母親からの優しい言葉。
母親からの温もり。
母親からの優しい眼差し。
何も。
そう。
何も。
何もしてもらえなかった。
お父さんは、優しい。
けど、年に二回ぐらいしか帰ってこない。
お母さんの歩く後ろ姿を見つめる
そうしたって、何も出来ないのに。
私は、自分の部屋に戻りベッドで大の字になった。
「どうして。私は、生きているの。私なんかじゃなくてもっと才能ある優秀な子だったらよかったのに。」
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