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「パンケーキはお好きですか?」
突然ギャルソンが絵都子に訪ねた。
「え、だっ大好きです!!」
「わかりました。直ぐに焼きますので店内に戻ってお待ちください。お飲み物は?」
坦々と語るギャルソンは作業の手を止めない。
「えっと…じゃ、ブレンドを…」
「かしこまりました。」
そう言うとギャルソンまた黙々と作業を続けた。
おずおずと店内に戻りカウンターの奥から三番目の席に座った。
待ってる間に目の前に置いてあるメニューを開いた。
「うわぁ…」
そこには綺麗なアルファベットの筆記体で書かれたメニューがびっしりとあった。
その筆記体の下にはどんなメニューかを一行書きで簡単に説明している。
「カフェアホ…アホ…」
「カフェアフォガード。」
奥の厨房から甘いバニラの香りと共にギャルソンが現れた。
「甘くて冷たいバニラアイスにエスプレッソをかけたデザートのようなものです。」
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