パンケーキ

10/19
前へ
/67ページ
次へ
「パンケーキはお好きですか?」 突然ギャルソンが絵都子に訪ねた。 「え、だっ大好きです!!」 「わかりました。直ぐに焼きますので店内に戻ってお待ちください。お飲み物は?」 坦々と語るギャルソンは作業の手を止めない。 「えっと…じゃ、ブレンドを…」 「かしこまりました。」 そう言うとギャルソンまた黙々と作業を続けた。 おずおずと店内に戻りカウンターの奥から三番目の席に座った。 待ってる間に目の前に置いてあるメニューを開いた。 「うわぁ…」 そこには綺麗なアルファベットの筆記体で書かれたメニューがびっしりとあった。 その筆記体の下にはどんなメニューかを一行書きで簡単に説明している。 「カフェアホ…アホ…」 「カフェアフォガード。」 奥の厨房から甘いバニラの香りと共にギャルソンが現れた。 「甘くて冷たいバニラアイスにエスプレッソをかけたデザートのようなものです。」
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加