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そして数分後。
私が水場でハンカチを濡らして帰ってくると…
「もうお前まじでアホ。一度死んでその馬鹿治してこい。」
「ちょっ、流石にその言い方はないっしょ!!いや、からかった俺も悪かったけどさ!」
栗毛のお兄さんが黒髪のお兄さんにすごく文句言われてました。
なんかちょっと栗毛のお兄さんがかわいそう…。
でも今はそんなことよりも怪我だ。
「手、出して下さい。」
話をぶった切って、黒髪のお兄さんにそういうと、茶髪のお兄さんが目を丸くした。
「空哉、手を使ったの!?めっずらしー!!いつも足しか使わないのに。」
「…鬱陶しかったんだよ。」
素直に手を出してくれたお兄さんだったが、私は会話の内容が気になった。
なんでいつも足のみを使っているのかが疑問である。
普通なら手を使った方が楽であろうに。
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