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学校を出た雨音はとぼとぼと歩いていた。
何故走らないかというと、極端な理由である。
走ることが嫌いであり、かつ、体力がないからだ。
学校から家までの距離をずっと走れるわけがないと思った雨音は早々に走るのをやめて、歩いていたのだった。
「あ…、ここ…。」
ふと横を見ると、家への近道となる路地を発見した。
だがここは確か、父親に『危ないから絶対通っちゃダメ!』と言われていた路地のはずだ。
しかし、ここを通らねば確実に門限までには家に帰れない。
少し考えを巡らせたあと、やはりここを通る他ないという答えを導きだした雨音は、颯爽とその道へ入っていった。
そして数分後、目の前の光景に驚くこととなる。
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