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「まったく、男は女を待たせてはいけないさ~、そこんところは剛を見直すさ~。」
「…………………………。」
「ぐぬぬ………あやつ執事の癖に私の妻をたぶらかすとは………。」
「………………………神谷さん落ち着いて、剛なにもしてない。」
神谷さんは本当に変わったなぁ…………
「うーん、信、なんか剛君達見てるの飽きちゃったよ…………太郎君また眠っちゃったし………。」
そういいながら、瑠奈は眠る太郎君を背負う
まぁ、今のところ剛達も動かないし、暇なのもわかるな…………
「……………………よし、どっかで休もうか、休憩所みたいなのがあるだろうし…………神谷さん達はどうします?」
「ん~? 私はもうちょっとあの二人を見るさ。」
「佳奈が動かんのなら、私も動くわけにもいかんな、お前達はゆっくり休んでこい。」
神谷さんはそう言いながら、手で向こうに行けとジェスチャーをする
「どうやら二人きりになりたいみたいだね………。」
瑠奈は二人には聞こえないように耳打ちをしてくる
「…………そうだな、俺達はおいとまさせてもらおう。」
「うん、たしかあっちに休憩所があったはず…………いこう?」
「あぁ、たしかパンフレットに地図が…………あったあった。」
そう会話しながら信志と瑠奈は歩き出した
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