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ジョーカーは女子高生を見ながら口を開く
「神谷薫(かみやかおり)、A型、20××年4月25日生まれ、16歳、桜間坂高校1年生、住所…」
淡々とした口調で女子高生こと薫の個人情報を口走っていく。
薫は口をポカンと開け阿呆丸出しの顔で動かない。
ジョーカーは一通り言い終えると
「…だろ?間違ってるか?」
薫に同情の眼差しを向けつつ聞く。
(普通見も知らずの奴に、ここ迄個人情報言われたら引くよな)
と思いながら苦笑いを浮かべた。
だが、薫は普通の女子高生ではなかった(笑)。
彼女の瞳が段々とキラキラと輝いてゆく
「すっっっごーい!!」
その反応にドン引きなジョーカー。
「ボク、エスパー?!」
薫の質問にジョーカーは、唖然としつつも何故か脳裏に『エスパー伊藤』を思い浮かべる。(アホか俺は)
自分で思い浮かべたモノに我ながら呆れる。
「何でそう言う発想になるんだよ。お前、頭沸いてんのか?」
「若干わいてるかも」
ジョーカーの言葉を薫は否定しない。
一瞬沈黙が流れる。
「本当に沸いてるのか?」
心底可哀想なモノを見る目でジョーカーは薫を見る。ここは私(田村君)も同情した(何気に酷い)方が良いのでしょうか?
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