第2章 ~警察署~

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「うん。それに、これは3ヶ月前に流れ始めた噂だし、もしこれが本当ならニュースになってる筈。でも、ここで殺人事件があったってニュース、3ヶ月の間で聞いてない」  恵実の言う通り、ここら辺で死体が出たって言うニュース、聞いた事がない……やっぱり咲の言う通り、噂は本当にあった出来事じゃないかも。  でも噂通り、床に穴は空いてたし……それに噂の殺人鬼は居なかったとしても、やっぱり危険だよ……  すると突然、美紀が立ち上がり大声で喋りだす。 「3人して何ビクついとんねん! うちらはそもそも、その都市伝説みたいな噂が、本当かどうか確かめに来たんやないか!」 「確かに……美紀の言う通りだけど、噂が本当なら私達かなり危ないよ? それに――――……」 「大丈夫やって! 何なら優衣は、ここで待っとってもええで!」  ダメだ……美紀ったら、もうまるで聞いちゃいないよ……  すると、咲と恵実は私の隣に来て無言で肩を叩き、私達3人は同時にため息をつく。  しょうがない、付き合うしかないか。美紀はもう既に、楽しそうに地下室の入り口探しているし……  私達3人も立ち上がり、地下室へ続く入り口を探す事にする。  そうだ、咲は今の話どう思っているのかな? 聞いてみよう。 「ねぇ咲、恵実の言っていた通り噂は本当なのかな?」 「んー、どうだろ? まぁ都市伝説なんて所詮は噂だし、私は信じてないけど、ただねぇ」  咲はそう言いながら、今も楽しそうに探している美紀の姿を苦笑いで指差す。 「アレがああなると、付き合うしかないでしょ?」  あぁ、確かに……咲の言う通り、美紀がああなると手をつけられないんだっけ。 「コラー! そこ! 喋っとらんで早う探さんかい!」 「わかってるよ! ったく、美紀のやつ……」 「まぁ、美紀が楽しそうにしてるならいいじゃん」  美紀に怒鳴られてしまった私達。咲はぶつぶつと文句を言いながらだけど探し始めたし、私も入口を探す事にしよう。
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