第2章 ~警察署~

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 中に入ると下へと続く階段があるけど、下は暗く先が見えなくて本当に何か幽霊が出そうな雰囲気だなぁ…… 「しもたぁ! ライト持ってきてへんわぁ!」  美紀は自分のバックをあさりながら言うが突然、光が私達の前を照らしたので後ろを見てみると、恵実がライトを持っているのだ。 「こんなこともあろうかと、持ってきてよかった」 「さっすが恵実! ほな行くで!」  恵実、準備がいいなぁ……  恵実を先頭に、私達は階段を降り始めると辺り一面、真っ暗闇で唯一恵実が持っているライトが暗闇を照らす。  私達は足元に気を付けながら階段をゆっくり降りるが、私は足元を滑らせてしまい尻餅をついてしまう。 「きゃっ!?」 「優衣、大丈夫!?」 「うっ、うん何とか……いたた」  私が悲鳴を上げると咲が心配してくれたので、私はお尻を擦りながらも大丈夫だと応えて立ち上がり、私達は再び階段をゆっくり降りていく。  そういえば何で、咲はさっき鍵を壊すことが出来たんだろ? 「ねぇ咲、何でさっき鍵を壊すことが出来たの?」 「ん~? まぁ壊れたのは偶然だけど、当てるのは簡単だったよ。何せ私はソフトボール部のピッチャーだからね!」  そっか、そういえば咲はソフトボール部のピッチャーで、しかもエースたっだっけ。でも咲、親指を立てながら言うけど、だからって鍵を壊すことが出来るのかなぁ? 「鍵が壊れたのは、もうすでに壊れかけてたから」 「えっ?」  まるで私の疑問がわかっているかのように、恵実が説明を始める。 「調べたら、あの鍵はもうすでに壊れかけていたんだけど、私じゃ壊すことができなかったの」 「そうだったんだ……」  恵実の話を聞いて私は納得をして、その後は皆ずっと無言で階段を降り続ける――――……
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