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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
「なっ!? カズぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
もう1人の男性が穴の中に向かって落ちた男性の名前を呼ぶが、先が真っ暗で全く見えず呼んでも返事が聞こえて来なかった。
「はっ、早く警察を呼んでこい!!」
「うっ、うん!」
女性が警察を呼ぼうと立ち上がり留置所を出ようとした、その時――――……
「あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「かっ、カズ!?」
穴の中から落ちた男性の苦しそうな悲鳴が聞こえてきて、そして――――……
「う゛ぁあ゛あ゛あぁぁああぁあ゛……」
誰かの、気味悪いうめき声が聞こえてきたのと同時に、何かが穴の中から出てきて、2人は『ソレ』が何なのか確認すると――――……
「ひっ……いっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「たっ、たっ……助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
2人は何なのかわかった瞬間、悲鳴を上げながら、その場から逃げ出した。
穴の中から出てきたのは、全身血塗れで最早人の原型を留めていなかった落ちた男性だった――――……
数日後、2人は警察に連絡したが何故か男性の遺体は見つからなかったらしく、行方不明扱いになってしまい、2人はそのまま精神が不安定なり病院に送られた。
更に数日後、その警察署があるふもとの街ではある噂が流れ始めた。
ある殺人鬼の噂が――――……
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