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ふうっー
溜め息しが出てこない。
実は私には、付き合いだして3ヶ月になる彼がいる。
事情があって、皆には紹介出来ないでいた…。
タクシーの中でさっきまで『あひゃあひゃ』騒いでいた沙都は、私の肩にヨダレを垂らして気持ち良さそうに寝てるし…
ぼんやりと外を眺めていると、ラジオから流れてくる歌が耳に入る。
………あっ、RUIだ
~♪~~♪
あの頃は
四つの光が輝いていたね
でも私には煌めきが眩しくて
いつも疎外感を感じてた
瞳を閉じたら
みんないなくなる気がしてたの
石ころみたいに
輝き方を忘れてしまったの
グッバイ
切なさという名のときめきたちよ
グッバイ
慈しみという名の過ぎ去りし時よ
時代に流されて
強くなるしかなかったの……
~♪
私の好きなシンガーソングライターのRUI……
RUIの創る歌は、切々と心に響く歌が多い。
特にこの詩は
私の奥底にある
誰にも見せた事のない心を映しているかのような詩だった。
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