過去

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ーー…5年前 付き合っていた男性のプロポーズを、心待にしていた私。 と言っても… プロポーズの前に必要だったのは …………彼の離婚。 付き合い始めて半年後に、彼が既婚者だと知った。 ーートキスデニオソシ 私は彼との別れより、 独占できなくても、寄り添う生活を選んだ。 そして彼からの言葉 『アイツとは別れる、オレは美宇と居る時だけが、本当の自分になれるんだ。』 彼からの絶対的な愛情を受けていると勘違いし、夢が現実になる期待をした。 私は、彼のその言葉だけを信じて待っていた。 そんなある日 ……彼の携帯からの着信 電話に出ると彼ではなく、知らない女性の罵声だった。 『あんた何なの? 主人を騙して、ウチを滅茶苦茶にして楽しんでいる訳? このままでは済まさないから! 絶対に済まさないから!!』 彼の奥さんからの電話だった。 私は裁きを受け 奥さんに慰謝料という名の謝罪をし 彼をも失った。 その時から彼とは会っていない。 結局、 彼は奥さんと子供の元へ戻って行った。 裁かれた私に残ったのは 彼との想い出と 小さな小さな命だけだった。 .
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