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私を裏切り、一瞬で消えた彼を恨む事が出来ず
いつまでも面影を追いかけていた。
そんな私には
彼が与えてくれた命を消すなんて到底出来るはずもなく……
厳格な両親に絶縁されてでも、独りで産み育てる決心をした。
初めての出産と育児。
働かなければミルクも買えない
辛かった……
でも、その時私を支えてくれたのは
仲間達だった。
私の宝物
空楽(そら)
3歳になったばかりの男の子
いつも遅くまで仕事をしている私は、空楽を先輩のお姉さんに預けていた。
世話好きな大学時代の先輩
夏屋君
私は夏屋君を、ナツ君と呼んでいた
ナツ君は、私達の兄貴の様に、時には父親の様に、後輩である私達をいつも気に掛けてくれている。
イケメンでエッチなナツ君は、彼のお姉さんと一緒に小さな喫茶店を営んでいる。
ナツ君のお姉さん、みゆさんに、時々空楽を預かって貰っている。
今でも私達は、仕事や恋愛に行き詰まると、ナツ君やみゆさんに愚痴や悩みを聞いて貰っていた。
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